全社的にテレワークを導入しているものの、管理職からは「マネジメントの難しさ」や「従業員の帰属意識の低下」を不安視する声が上がっている。
顧客への営業活動においても、出社時と比べて他部署との連携が難しく、テレワーク下でやりにくさを感じている。
まず部署間連携について、従業員を交えたヒアリングを行った。営業関連部署においては、テレワーク時に突然業務に関する依頼や連携を行うことがないよう、定期的なオンラインミーティングを実施することにした。その際、情報共有や意見交換をスムーズに行えるように、ウェブ会議ツール内のホワイトボード機能を活用することを勧めた。
また、テレワーク下でのマネジメントについて、さらなる理解を求めた。新たな目標を共有し、個々の役割を明確にすることで全体としての一体感を保てる。それとともに、部下が自律的に業務を進めるため必要な、管理職としてのフォロー体制について説明した。
営業関連部署で定期的な情報共有・意見交換のためのミーティングをスタートし、コミュニケーションが活性化している。テレワークでも営業力を強化する方向がみえてきた。
また、新たな目標管理手法の導入・運用を開始。全社で同じ目標を共有しながら自身の役割を自覚できるようになり、従業員の積極性が促されている。マネジメント方法が明確になり、管理職も、テレワークに不安なく前向きに取り組めるようになった。
≪コンサルタントから企業担当者へのアドバイス ≫
組織力の強化には、今回ご提案した「部署をこえた連携や情報共有」が非常に有効です。営業関連部署だけでなく、他部署でも実施していただくとよいでしょう。新たな成果の創出につながると思います。
※ワークスタイル変革コンサルティングでの支援事例