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若手社員の意識を知ることからスタート!理想的な「ハイブリッドワーク」を探る

はじめに

オフィス勤務と在宅勤務をうまく調整したハイブリッドワークは、働き手だけでなく、経営者目線でのメリットも多くあります。

調査によれば、在宅勤務ができると求人の応募が増える一方で、在宅勤務によるコミュニケーション不足の課題もあり、世代間のギャップや若年層とのすれ違いも起こりやすいようです。

そこで、現在入社3年目で、人材派遣会社でプロジェクトリーダーとして働いている伊藤さんに「出社とリモートの理想的な使い分け」についてお話を伺いました。

伊藤さんは、学生の頃から柔軟に働ける職場を希望して就職活動を行い、現在は、在宅勤務も活用しながらコールセンターのチーム運営に携わっています。

学生時代から現在に至るまでリモート環境といかに付き合ってきたのか、また、入社後に誰もが感じるであろう「戸惑い」と理想的なハイブリッドワークについて、話してくださいました。

ステイホームで見つけた就活軸と、ほぼオンラインの就職活動

(伊藤さん)
はい、大学2年生からオンライン授業でした。4年ではゼミがあり週1度大学へ通えるようになりましたが、それまでずっと実家へ帰省していました。ゼミの海外研修も中止になりました。


当時はzoomも整備されておらず、授業も配布された資料を読みレポートを提出するだけ。1年生のときに知り合った同級生とコミュニケーションをとる機会もなくなり、孤独や、将来やりたいことが見つからない不安を感じていました。それを相談する相手もいないため、息がつまるような毎日でした。

(伊藤さん)
時間があり余っていた分、アルバイトや自分の好きなことに時間を充てることができました。特にアルバイトでは飲食店やスポーツジム、ライブ運営など色々な業種を経験し、「人にかかわる仕事がしたい」という就活軸を発見できました。

(伊藤さん)
イベント情報は、大学のポータルサイトに掲載されていたものや、就職情報サイトから収集し、「逆質」「よく面接で聞かれる質問」「優良企業の見分け方」「面接時のマナー」などはSNSから情報収集していました。 私の周りだけかもしれませんが、なんとなくお互いの就活の進み具合など探られたくないのか、友人と情報交換はほとんど行っていませんでした。基本的にはエージェントやWEBから自力で探していました。


説明会や面接もすべてWEB経由での申込みでしたし、一度、履歴書を作成してしまえばほぼ全ての企業のエントリーに使用できるため楽でした。
選考面接も、1次から最終まですべてオンラインでした。今の職場は、最終面接のみ対面かWEBか選択できる形式でしたね。多いときは、1日に5~6社の説明会・面接に参加しました。移動時間が無いぶん、出会える企業が多いことや、会場の雰囲気にのまれることなくリラックスして面接できたため、本来の自分を出せることはオンライン面接のメリットだと考えます。

まず知るための第一段階の接触としては、タイムパフォーマンスがいいですよね。浅く広く、より多くの企業に踏み込んで、目を向けることができたと思います。

理想の働きかたは、バリキャリよりもライフワークバランス重視

(伊藤さん)
好きな分野でバリバリ働きたいという人もいましたが、私を含め、周りはほとんどがライフワークバランス重視でした。

まず業界・業種を絞って、次に確認していたポイントは、在宅できるか、フレックス使えるか、女性は特に、将来転勤があるのか、平均残業時間、離職率など。そのあたりで優先順位をつけ、条件がより良いと思える企業から説明会に参加しました。雰囲気や事業内容に興味を持てたら、次は選考へ進むイメージです。

(伊藤さん)
私は「プライベートが充実してこそ仕事も頑張れる」性格のため、とても重視していました。ライフワークバランスを重視する人にとって、テレワークできるかどうかは大きなポイントだと思います。就活していた当時は、フルリモートではなく、「自分の都合に合わせて出社とテレワークを自由に選択できるかどうか」を見極めていました。

(伊藤さん)
そうですね、あとは、ずっとオフィスにいるのは立ち振る舞いなど疲れることもありますよね。それと、私は地元が大好きで、大学時代から大型連休以外でも帰省していました。社会人になっても休日を挟んで実家からテレワークができたら最高、と考えていました。


企業説明会や座談会でも、テレワーク実施状況を質問していました。主に、中抜けができるか、直行直帰がしやすそうな雰囲気かどうかをチェックしていました。就職情報サイトで企業検索をする際は 「在宅勤務可能」という項目にチェックを入れて検索をかけていました。

周囲の先輩が柔軟に働いているからこそ、若手も安心して後に続ける

(伊藤さん)
基本週2日在宅、3日出勤ですが、それ以外にも直行直帰は柔軟に行っています。大事なミーティングや自宅の通信環境に不安がある際は出社。退勤後に予定があり、自宅から向かった方が都合よい場合は在宅。明日は大雨だから、と在宅にすることもあります。

(伊藤さん)
はい。周囲の先輩方がハイブリッドワークを実現してくださっているからこそ、私も自由に選択することができてありがたかったです。実際にやってみて、プライベートに充てる時間が増えるし、自分の都合に合わせられるからストレスフリーです。

(伊藤さん)
クリエイティブなミーティングは、対面がよいです。タイムラグが発生しにくい状況の方が、活発に意見を言えます。あとは配属後すぐの時期、でしょうか。今質問していい状況か、初歩的な質問ばかりであきれられているのではないか、などと心配になってしまうことがありました。

だから、最初は出社メインがよいと思います。私は、みなさんに顔を覚えてほしい、オフィスの雰囲気を感じたい、困ったことがあればすぐ聞けるようにという理由から、配属後1か月は出社を選択していました。その後、少しずつ在宅を取り入れました。

今ではオフィス・在宅関係なく、みなさんと気軽にコミュニケーションも取れるし、それぞれのメリットを実感することができて、選択できるやりやすさを身に染みて感じています。

よりよいハイブリッドワークを常に模索していきたい

(伊藤さん)
テレワークのメリット・デメリットは人によってさまざまだと思います。働きやすさをどう捉えるかも、結局はその人次第です。家の方がリラックスできる人、逆に家だと誘惑が多く集中できない人、それぞれいますから。自分の状況に合わせて、働く場所と方法を選択できるハイブリッドワークは、新卒含めて、働くすべての人にメリットがあると考えます。


特に配属後すぐの新人は、緊張しながら周りを見ています。例えば、チャットで報告すべき?対面の時に言うべき?など、ちょっとしたことで悩み、立ち止まってしまいます。

(伊藤さん)
最初の頃は顔が見えず、チャットだけでのコミュニケーションに不安がありました。でも、今の職場はオンラインツールを使ってのミーティングや、チャットを使っての連絡・コミュニケーションなど、方法がきちんと確立されていてやりやすかったです。「リモートワーク」「チャットやオンラインでのコミュニケーション」が先輩方の中で制度化・習慣化されていれば、新卒として配属になったとしても戸惑いは少ないはずです。


職場環境は、状況によって変化を求められるだろうし、みんなで作っていくべき部分もあると思います。よりよいハイブリッドワークを常に前向きに試行錯誤していて、新しいメンバーも一緒に、自分のこととしてみんなで話し合えること、自分の職場がそんな雰囲気ならば理想的です。自分も企業の一員として、皆さんとそういう雰囲気を作っていきたいと願います。

おわりに

子供の頃から端末操作に慣れているデジタル世代が、これからは労働人口として徐々に増えてきます。人材不足が深刻化する中、タイムパフォーマンス重視の若年層の声に耳を傾けることも、採用戦略のひとつとなります。


災害時などのBCP対策として、また育児や介護での離職防止にも有効なテレワーク。
さらに、もう一歩進んだ特色あるテレワークの拡大や活用を検討してみてはいかがでしょうか。



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